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ITパスポート→基本情報→応用情報の順番は必須?応用情報は現行制度であと2回【2026年10月】|エンジニア志望は基本情報から

ITパスポート・基本情報・応用情報は、下の試験に受からないと上を受けられない仕組みではありません。IPAは現行の試験制度を2026年度で終え、応用情報は高度試験と合わせて新しい試験に組み直す予定です。現行の応用情報を受けられる残り2回の申込期間と、CBT試験が休止する12月28日を踏まえた順番を、IPAの公式ページからまとめました。

更新公式ページの確認日 2026年10月15日試験手帖 編集部

ノートの横のノート PC
写真: Marissa Grootes(Unsplash)

編集部の結論: 3つの試験に受験の順番の決まりはありません。ITの仕事に就かない人はITパスポートで区切り、エンジニア(志望)の人はITパスポートを飛ばして基本情報から始めてください。応用情報を今の形で受けたい人は、前期(申込11月7日17時まで)か後期(申込2027年1月27日〜2月16日)のどちらで受けるかを先に決めます。 IPAは現行の試験制度を2026年度で終え、2027年度から新試験制度に移る予定です。応用情報は高度試験と合わせて「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)に組み直されます。 もう1つの区切りが、ITパスポートと基本情報のCBT試験の休止です。IPAは2026年12月28日以降の試験実施を休止する予定で、再開時期は決まり次第知らせるとしています。

コードが表示されたノート PC のある机
写真: Christopher Gower(Unsplash) (Unsplash License(商用利用可・帰属表示は任意))

3つの試験は、上に進むほど何が変わるか

IPAの試験区分一覧では、ITパスポートは「全ての社会人」向けの共通的知識、基本情報は情報処理技術者の基本的知識・技能、応用情報は応用的知識・技能の区分です。

試験 IPAが示す対象(公式から抜粋) 試験時間・出題数 形式
ITパスポート 職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもつ者 120分・100問 四肢択一
基本情報技術者 ITを活用したサービス等を作る人材に必要な基本的知識・技能をもつ者 科目A 90分・60問/科目B 100分・20問 科目Aは四肢択一、科目Bは多肢選択式
応用情報技術者 同じく応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者 科目A 150分・80問/科目B 150分・11問中5問を解答 科目Aは四肢択一、科目Bは記述式

受験手数料は3試験とも7,500円(消費税込み)です。基本情報のページには「上位者の指導の下に」、応用情報のページには「独力で」役割を果たす、と業務の書き方が分かれています。応用情報だけが記述式の科目Bを持つことが、基本情報との一番大きな差です。

下の試験に受からないと、上は受けられないのか

受けられます。 IPAの試験区分ページと申込の案内に、下の試験区分の合格を受験の条件にする記載はありません。IPAは基本情報のページで「ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします」としています。

下の試験の合格が、上の試験で役に立つ制度もありません。IPAのよくある質問は、応用情報技術者試験には免除制度がないとしています。基本情報にある科目Aの免除は、IPAが認定した講座を受講し、修了試験に合格した人が対象で、ITパスポートの合格とは関係がありません。

合格が次に効くのは、応用情報から上です。応用情報に合格すると、その後2年間、高度試験と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1試験の免除を、受験申込みの際に申請できます。

3つの試験の合格率は、どれだけ違うか

IPAの年度別推移表から、令和3〜7年度の合格率(合格者数/受験者数)を並べました。

年度 ITパスポート 基本情報 応用情報
令和7年度 48.6% 38.3% 23.4%
令和6年度 49.1% 40.8% 26.3%
令和5年度 50.3% 47.1% 25.0%
令和4年度 51.6% 37.4% 25.3%
令和3年度 52.7% 40.7% 23.5%

令和7年度では、ITパスポートの受験者のほぼ半分、基本情報の4割弱(147,186人中56,370人)、応用情報の4人に1人弱(82,668人中19,319人)が合格しました。応用情報は、申込んだ125,041人のうち受験したのが82,668人(受験率66.1%)で、この3試験のうちでは、申込んでも受けない人の割合が最も高い試験です(受験率はITパスポート88.3%、基本情報85.5%)。

ITパスポートの合格率の推移は、試験の記録から描いています。

ITパスポート試験:合格率の推移(平成28年度〜令和7年度)

58.848.3平成28年度 48.3平成29年度 50.4平成30年度 51.7令和元年度 54.3令和2年度 58.8令和3年度 52.7令和4年度 51.6令和5年度 50.3令和6年度 49.1令和7年度 48.648.350.451.754.358.852.751.650.349.148.6H28H30R2R4R6R7

直近の 令和7年度 は 48.6。10 回分で最高は 58.8(令和2年度)、最低は 48.3(平成28年度)。数字は公式の公表値(出典は記事末尾)。

2026年度中に、どの試験をいつ受けられるか

今から順番を組むときの締切は、次のとおりです。

時期 何が起きるか
2026年10月6日10時〜11月7日17時 応用情報 前期の申込(科目Aは10月28日〜11月10日、科目Bは11月24日〜12月6日に受験)
〜2026年12月27日 ITパスポート・基本情報をCBTで受けられる最後の期間(9月28日以降の新規申込は、申込日から12月27日までの試験開催日から選ぶ。会場によってはそれより前に休止)
2026年12月28日以降 ITパスポート・基本情報などのCBT試験を休止。再開時期は未定
2027年1月27日〜2月16日 応用情報 後期の申込(科目Aは2月6日〜2月19日、科目Bは3月3日〜3月15日に受験)
2027年度春頃 新試験制度のITパスポート・基本情報が始まる予定
2027年度夏頃〜秋頃 プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)が始まる予定

応用情報は前期・後期とも、申込は1回のみで、科目A群と科目B群を同時に予約します。合格発表は前期が2027年2月頃、後期が2027年6月頃の予定です。前期の結果を見る前に後期の申込期間が来るので、両方受けるかどうかは、前期の科目Bの成績照会(2027年1月頃の予定)を見て判断することになります。IPAは2027年1月以降のCBT試験の実施について、2026年秋頃に知らせるとしています。申込の前に、必ずIPAの公式ページで最新の日程を確かめてください。

2027年度から、3つの試験はどう変わるか

IPAが2026年3月31日に公表した検討状況(今後変更がありうるとされています)では、3つの試験の扱いが分かれます。

今の試験 2027年度からの予定 公式に示された内容
ITパスポート 内容変更(120分・100問は同じ) 出題分野を「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理
基本情報技術者 継続(科目A 90分・60問、科目B 100分・20問) 表記の変更などで、問う知識・技能の範囲そのものは変わらない
応用情報技術者 高度試験と大括り化 「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3区分の「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)を新設

新設の「データマネジメント試験」(仮称)は、ITパスポート試験の次のステップの試験と位置づけられています。IPAはプロフェッショナルデジタルスキル試験に高度試験と同等の免除制度を設けることと、現行の高度試験などで免除要件を満たした人の一部科目を一定期間免除する経過措置を検討中としています。IPAの科目A-1免除のページも、応用情報の合格を含む現行制度の免除要件を満たした人について、一定期間、新試験の一部科目を免除することを「検討しています」という書き方です。

あなたの場合は、どの順番で受けるか

あなたの状況 受ける順番 理由(IPAの公式ページから)
ITの仕事に就かず、業務でITを使う ITパスポートだけ。年内なら12月27日まで 対象は「職業人及びこれから職業人となる者」。基本情報への条件にもならない
エンジニア志望で、これから勉強を始める 基本情報から。年内に間に合わなければ新制度の基本情報(2027年度春頃) IPAがキャリアのスタートに基本情報を勧めている。範囲そのものは新制度でも変わらない
基本情報の範囲はひととおり学んだ 応用情報の前期(申込11月7日17時まで)を直接受ける 基本情報の合格は応用情報の受験条件でも免除の条件でもない
応用情報の前期に間に合わない 後期(申込2027年1月27日〜2月16日)か、2027年度の新試験 現行の応用情報は2026年度の後期が最後の予定
高度試験・支援士まで進みたい 応用情報を前期で受ける 前期に合格すれば後期の高度試験・支援士で科目A-1の免除を申請できる。新試験への経過措置は検討中

この順番が向かない人

  • 情報セキュリティの管理を中心に学びたい人。IPAの区分では、基本情報と同じ基本的知識・技能のレベルに、ITの安全な利活用を推進する者向けの情報セキュリティマネジメント試験があります
  • 2027年度の新試験の出題範囲で学びたい人。IPAは新試験制度のシラバスとサンプル問題を公開しているので、今の過去問題より先にそちらを見てください

ITパスポートの受験料・出題分野・年齢別の合格率はITパスポート試験の記事に載せています。IPAは基本情報のサンプル問題と公開問題を公式ページに載せているので、それで学べる人に講座は要りません。動画講義で順に学びたい人は、スタディングの基本情報技術者講座の公式ページでコースと料金を確かめてください。

出典

出典

よくある質問

ITパスポートに受かっていないと、基本情報は受けられませんか?

受けられます。IPAの試験区分ページと申込の案内に、下の試験区分の合格を受験の条件にする記載はありません。IPAは基本情報技術者試験のページで、ITエンジニアとしてキャリアをスタートするなら、まず基本情報から受けることを勧めています。

応用情報は2027年以降も受けられますか?

今の形では受けられない予定です。IPAは現行の試験制度を2026年度の試験実施をもって終え、2027年度から新試験制度に移る予定で、応用情報と高度試験を大括り化した「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)を新設するとしています。現行の応用情報は、前期(申込は2026年11月7日17時まで)と後期(申込は2027年1月27日〜2月16日)の2回です。

基本情報に受かると、応用情報の一部が免除されますか?

されません。IPAのよくある質問は、応用情報技術者試験に免除制度はないとしています。逆に応用情報に合格すると、その後2年間、高度試験と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1試験の免除を申請できます。

この記事の更新

  • 2026年9月27日初版。3試験の位置づけと出題形式、令和8年度の応用情報の申込期間・試験実施期間、CBT試験の休止予定、2027年度からの新試験制度、免除制度、令和3〜7年度の合格率をIPAの公式ページと推移表で確認
  • 2026年10月15日鮮度確認: 公式ページを開き直して一致を確認(応用情報 前期の申込2026年10月6日10時〜11月7日17時・後期の申込2027年1月27日〜2月16日、CBT試験の休止2026年12月28日以降、受験手数料7,500円、2027年度からの新試験制度の予定、令和3〜7年度の合格率)

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