衛生管理者免許試験で先に埋まるのは「試験日」ではなく「定員」です。 令和8年度の試験日は全国9会場で計373日、関東安全衛生技術センター東京試験場だけで100日ありますが、その東京試験場の10月の試験日は10日すべてが「満」(定員に達しました)でした。大阪試験場も10月の試験日8日のうち、第一種は4日、第二種は5日が「満員」でした(いずれも2026年9月18日16時30分時点の公表)。申込はオンラインで試験日の2か月前(0時00分00秒)に始まり、14日前(23時59分59秒)に終わります。受けたい日を選んでから申し込むのではなく、受付が始まった日に押さえてください。 受験手数料は8,800円(非課税)、令和7年度の合格率は第一種46.8%・第二種48.7%でした。
編集部の結論は「まず独学、講座は必要な人だけ」です。 公表試験問題と正答が協会のサイトに無料で出ていて、合格基準も「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上」と公表されています。それでも講座を足すなら、費用で選ぶならSAT(第一種21,780円・第二種17,380円)、教育訓練給付金を使って添削も受けたいならユーキャン(39,000円)です。
次に受けられるのはいつか — 会場によって年12日から100日まで違う
第一種衛生管理者 の基本データ更新日 2026年9月21日
| 実施団体 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 公式サイト | https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai502/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 次回試験日 | 2026-10-05 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 次回申込締切 | 2026-09-21 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 試験日程(次回・過去) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 受験料 | 8,800 円(非課税。学科試験共通手数料。労働安全衛生法関係手数料令による/令和5年6月1日現在)。書面申請は受験申請書にとじ込まれている払込用紙で郵便局・銀行から払い込む(払込手数料は本人負担)。受験票が発行された後は返還できない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 受験資格 | 大学(短期大学を含む)・高等専門学校を卒業し、その後 1 年以上労働衛生の実務に従事した者/高等学校・中等教育学校を卒業し、その後 3 年以上従事した者/10 年以上労働衛生の実務に従事した者ほか、コード番号 1-1 から 9-3 までの 16 通り(大分類では 1〜9 の 9 つ)。いずれも卒業証明書等と事業者証明書の添付が要る。第二種衛生管理者免許を受けた者が第一種を受ける「特例第一種衛生管理者免許試験」は、第二種衛生管理者免許証の写しを添付すれば受験資格を証する添付書類は不要(労働衛生・関係法令の有害業務に係るもの各 10 問 80 点の計 20 問、13:30〜15:30 の 2 時間) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 出題形式・合格基準 | 労働衛生・関係法令・労働生理の 3 科目 44 問・400 点満点。試験時間は 13:30〜16:30 の 3 時間(科目免除者は 13:30〜15:45 の 2 時間 15 分)。合格基準は「科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」。電卓は四則計算など所定の機能のものに限り使用できる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 合格率(年度・回別) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 勉強時間の目安(出典つき) | 第一種 6 か月・第二種 4 か月(ユーキャン 衛生管理者講座の標準学習期間)/1 か月・講義 5 回(各 2.5 時間)(TAC 第1種衛生管理者対策講座の「学習期間の目安」)/6 か月(SAT 衛生管理者講座の標準学習期間) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 出題範囲と配点(公式) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 受験方式(CBT・筆記) | 全国 7 センターと東京・大阪の 2 試験場で行うセンター試験のほか、出張特別試験がある(令和7年度の地区試験は 35 道県 47 回)。受験申請は書面(郵送・窓口)とオンラインがあり、衛生管理者試験は添付書類と証明写真のアップロード、試験手数料の支払いまで画面で終わる「オンライン完結」の対象(2026年5月12日のお知らせ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 免除・一部免除(公式) | 船員法による衛生管理者適任証書の交付を受け、その後 1 年以上労働衛生の実務に従事した者は「労働生理」の免除を受けられる(受験申請書 B 欄の学科「一部免除」を○で囲み(労働生理)と記入する) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 受験者の内訳(公式) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 注意 | 衛生管理者免許試験は毎月複数回行われ、申込の締切は試験日ごとに違います。この表の「次回試験日」は2026年9月21日時点で締切の上ではオンライン申請が間に合う最も早い試験日(定員に達していることがあります)、「次回申込締切」はその試験日の締切(試験日の14日前)です。オンライン申請は試験日の2か月前(深夜0時00分00秒)から14日前(23時59分59秒)まで。郵送は2か月前から14日前の消印まで、センター窓口持参は2か月前から2日前(休業日を除く)まで。受付期間中であっても定員に達した場合は受付を終了する。各会場の空き状況は、各センター・試験場のページの「申込状況」に〇(受付中)・▲(定員間近)・満(定員に達しました)として公表されます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出典:
- 第一種・第二種衛生管理者の紹介(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 第一種・第二種衛生管理者の日程(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 試験手数料(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 統計(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 令和7年度事業報告書(安全衛生技術試験協会・PDF)(確認日 2026-09-21)
- 免許試験のオンライン申請について(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 受験の注意事項(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 【公表試験問題】労働安全衛生法に基づく免許試験(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者[安全衛生キーワード](厚生労働省 職場のあんぜんサイト)(確認日 2026-09-21)
令和8年度(2026年4月〜2027年3月)の試験日を協会の日程表から数えると、9会場の合計は373日、うち土日祝は39日です。多いのは東京試験場の100日(土日祝15日)と大阪試験場の80日(土日祝12日)で、少ないのは近畿安全衛生技術センターの12日(土日祝3日)。同じ近畿でも、加古川のセンターに行くか大阪市内の試験場に行くかで、選べる日が12日と80日に分かれます。令和7年度は東京試験場が衛生管理者試験を中心に計246回・41,065人、大阪試験場が計206回・18,805人に免許試験を実施し、土日・祝日のセンター試験として衛生管理者免許試験を10回(東京試験場は追加実施分5回を含む計10回)行いました。令和8年度の日程表では土日祝が9会場で39日に増えています。
受付期間中でも定員に達すれば受付は終わります。書面で申し込むときは第1希望日と第2希望日を書き、「第1受験希望日の受付期間内に受験申請書を提出しても、受験者数が各センターの定員に達したときは、受験日は第2受験希望日になります」。受験票が発行された後は試験日を変えられず、手数料も返ってきません。各会場の空き状況は各センター・試験場のページの「申込状況」に〇(受付中)・▲(定員間近)・満(定員に達しました)で出るので、申し込む前に必ず実施団体の公式ページで確認してください。
第一種と第二種、どちらの免許が要るかは業種で決まる
勤め先の業種で決まります。厚生労働省は業種を2つに分け、次の13業種では第二種衛生管理者免許だけの人を衛生管理者に選任できないとしています。
| 事業場の業種 | 選任できる免許 |
|---|---|
| 農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業及び清掃業 | 第一種衛生管理者免許、衛生工学衛生管理者免許(ほか医師・歯科医師・労働衛生コンサルタント等) |
| 上記以外の業種 | 第一種・第二種衛生管理者免許、衛生工学衛生管理者免許(同上) |
迷ったら第一種です。第二種を取ってから第一種が要る職場に移ると取り直しになりますが、第二種免許を持つ人向けの「特例第一種衛生管理者免許試験」があり、出題は労働衛生と関係法令の有害業務に係るもの各10問80点の計20問160点、13時30分〜15時30分の2時間で済みます。
第二種衛生管理者 の基本データ更新日 2026年9月21日
| 実施団体 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 公式サイト | https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai502/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 次回試験日 | 2026-10-05 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 次回申込締切 | 2026-09-21 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 試験日程(次回・過去) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 受験料 | 8,800 円(非課税。学科試験共通手数料。労働安全衛生法関係手数料令による/令和5年6月1日現在)。書面申請は受験申請書にとじ込まれている払込用紙で郵便局・銀行から払い込む(払込手数料は本人負担)。受験票が発行された後は返還できない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 受験資格 | 大学(短期大学を含む)・高等専門学校を卒業し、その後 1 年以上労働衛生の実務に従事した者/高等学校・中等教育学校を卒業し、その後 3 年以上従事した者/10 年以上労働衛生の実務に従事した者ほか、コード番号 1-1 から 9-3 までの 16 通り(大分類では 1〜9 の 9 つ)。いずれも卒業証明書等と事業者証明書の添付が要る | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 出題形式・合格基準 | 労働衛生(有害業務に係るものを除く。)・関係法令(同)・労働生理の 3 科目 30 問・300 点満点。試験時間は 13:30〜16:30 の 3 時間(科目免除者は 13:30〜15:45 の 2 時間 15 分)。合格基準は「科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」。電卓は四則計算など所定の機能のものに限り使用できる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 合格率(年度・回別) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 勉強時間の目安(出典つき) | 第一種 6 か月・第二種 4 か月(ユーキャン 衛生管理者講座の標準学習期間)/1 か月・講義 5 回(各 2.5 時間)(TAC 第1種衛生管理者対策講座の「学習期間の目安」)/6 か月(SAT 衛生管理者講座の標準学習期間) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 出題範囲と配点(公式) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 受験方式(CBT・筆記) | 全国 7 センターと東京・大阪の 2 試験場で行うセンター試験のほか、出張特別試験がある(令和7年度の地区試験は 35 道県 47 回)。受験申請は書面(郵送・窓口)とオンラインがあり、衛生管理者試験は添付書類と証明写真のアップロード、試験手数料の支払いまで画面で終わる「オンライン完結」の対象(2026年5月12日のお知らせ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 免除・一部免除(公式) | 船員法による衛生管理者適任証書の交付を受け、その後 1 年以上労働衛生の実務に従事した者は「労働生理」の免除を受けられる(受験申請書 B 欄の学科「一部免除」を○で囲み(労働生理)と記入する) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 受験者の内訳(公式) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 注意 | 衛生管理者免許試験は毎月複数回行われ、申込の締切は試験日ごとに違います。この表の「次回試験日」は2026年9月21日時点で締切の上ではオンライン申請が間に合う最も早い試験日(定員に達していることがあります)、「次回申込締切」はその試験日の締切(試験日の14日前)です。オンライン申請は試験日の2か月前(深夜0時00分00秒)から14日前(23時59分59秒)まで。郵送は2か月前から14日前の消印まで、センター窓口持参は2か月前から2日前(休業日を除く)まで。受付期間中であっても定員に達した場合は受付を終了する。各会場の空き状況は、各センター・試験場のページの「申込状況」に〇(受付中)・▲(定員間近)・満(定員に達しました)として公表されます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出典:
- 第一種・第二種衛生管理者の紹介(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 第一種・第二種衛生管理者の日程(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 試験手数料(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 統計(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 令和7年度事業報告書(安全衛生技術試験協会・PDF)(確認日 2026-09-21)
- 免許試験のオンライン申請について(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 受験の注意事項(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 【公表試験問題】労働安全衛生法に基づく免許試験(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者[安全衛生キーワード](厚生労働省 職場のあんぜんサイト)(確認日 2026-09-21)
選任が要るのは常時50人以上の労働者を使用する事業場で、人数に応じて必要な人数が増えます。50人以上200人以下で1人、200人超500人以下で2人、500人超1,000人以下で3人、1,000人超2,000人以下で4人、2,000人超3,000人以下で5人、3,000人を超えると6人です。選任は「衛生管理者を選任すべき事由が発生した日から14日以内」で、選任したら遅滞なく選任報告書を所轄労働基準監督署長に出します。会社から「14日以内に」と言われるのはこの条文です。
受験資格は「学歴 + 労働衛生の実務経験」。事業者証明書が要る
実務経験のない人は受けられません。受験資格はコード番号1-1から9-3までの16通り(大分類では1〜9の9つ)に分かれていて、代表的なのは次の3つです。
| 学歴 | 必要な労働衛生の実務経験 | 添付書類 |
|---|---|---|
| 大学(短期大学を含む)・高等専門学校の卒業 | 卒業後1年以上 | 卒業証明書又は卒業証書(学位記)の写し、事業者証明書 |
| 高等学校・中等教育学校の卒業 | 卒業後3年以上 | 卒業証明書又は卒業証書の写し、事業者証明書 |
| 問わない | 10年以上 | 事業者証明書 |
専修学校・各種専門学校・各種学校は「大学、短期大学、高等専門学校」に含まれません。どの区分でも事業者証明書が要るので、申し込む前に勤め先の総務に書いてもらう時間を見込んでください。第二種免許を持つ人が特例第一種を受けるときだけは、第二種衛生管理者免許証の写しを添付すれば受験資格を証する添付書類は不要です。
何点取れば受かるのか — 科目ごとの40%が落とし穴
合格基準は「科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」です。第一種は44問400点満点、第二種は30問300点満点なので、合計だけなら第一種240点・第二種180点で届きます。落ちるのは範囲ごとの40%です。
| 試験 | 範囲 | 配点 | 40%の足切り |
|---|---|---|---|
| 第一種 | 労働衛生(有害業務に係るもの) | 80点(10問) | 32点 |
| 第一種 | 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) | 70点(7問) | 28点 |
| 第一種 | 関係法令(有害業務に係るもの) | 80点(10問) | 32点 |
| 第一種 | 関係法令(有害業務に係るもの以外のもの) | 70点(7問) | 28点 |
| 第一種 | 労働生理 | 100点(10問) | 40点 |
| 第二種 | 労働衛生・関係法令・労働生理の各科目 | 各100点(各10問) | 各40点 |
第一種は範囲が5つに割れていて、しかも1問の重みが違います。「有害業務に係るもの」は10問80点なので1問8点、足切りの32点は4問。「有害業務に係るもの以外のもの」は7問70点なので1問10点、足切りの28点は3問(2.8問)。労働生理は10問100点で1問10点、足切りの40点は4問です。どれか1つでも欠けば、合計が240点を超えていても不合格になります。第一種で重いのは有害業務の2範囲で、合わせて160点と全体の4割を占めます。第二種にはこの2範囲がありません。学科試験では四則計算・開平計算・百分率計算など所定の機能に限った電卓を使えます(関数電卓、スマートフォンや携帯電話に内蔵された電卓は不可)。
過去問は協会が「公表試験問題」として年2回、4月と10月に掲載します。2026年4月掲載分は令和7年7月から12月までに実施したもの、2025年10月掲載分は令和7年1月から6月までに実施したものです。掲載は各試験2回分だけで、「令和8年1月1日以降に施行された法令に対応しておりません」と注意書きが付きます。
合格率は会場で7ポイント違う
第一種衛生管理者免許試験の合格率(令和7年度・センター別。各名称は「北海道安全衛生技術センター」などの略で、関東は東京試験場、近畿は大阪試験場を含む)
直近の 北海道 は 47.3%。7 回分で最高は 48.7%(近畿)、最低は 41.7%(九州)。数字は公式の公表値(出典は記事末尾)。
令和7年度の第一種は全国で受験者66,401人・合格者31,046人・合格率46.8%でしたが、センター別では九州の41.7%から近畿(大阪試験場含む)の48.7%まで7.0ポイントの幅があります。第二種はさらに広く、九州43.2%から関東(東京試験場含む)52.0%まで8.8ポイントです(全国では受験者40,653人・合格者19,796人・合格率48.7%)。
差の理由を協会は公表していません。分かるのは、受け方が会場でまるで違うことです。第一種の受験者66,401人のうち15,359人(約23%)は、センターではなく出張試験(令和7年度の地区試験は35道県47回、ほかに高校生向け9会場10回、矯正施設18か所23回)で受けています。その割合の差が大きく、合格率が最も高い近畿(大阪試験場含む)は9,518人のうち出張試験が0人、最も低い九州は6,985人のうち2,799人(約40%)でした。ただし出張試験分の合格率自体は東北40.7%から中国四国50.4%までばらついていて、出張試験の多さだけで説明はつきません。受験地を合格率で選ぶ理由はない、というのが編集部の読み方です。
申込がオンラインで完結する、数少ない免許試験
協会がオンライン申請に対応している免許試験のうち、試験の選択から添付書類・証明写真のアップロード、試験手数料の支払いまでを画面で終えられる「オンライン完結」の対象は、第一種衛生管理者・第二種衛生管理者・二級ボイラー技士・高圧室内作業主任者・潜水士の5種類だけです(ほかは「オンライン+郵送」で、添付書類と印刷した受験申請書の郵送が要ります)。東京試験場と大阪試験場は2026年5月12日に「『衛生管理者試験』がオンライン完結型申請へ対応しました。」と告知しています。
締切も申請方法で違います。オンラインが14日前(23時59分59秒)なのに対し、郵送は14日前の消印まで、センター窓口持参は休業日を除く2日前までです。さらに書面申請では、受験申請書にとじ込まれた払込用紙で郵便局・銀行から手数料を払い込む必要があり、払込手数料は本人負担になります。オンラインならこの手間と手数料がありません。書面で申し込んで10日過ぎても受験票が届かないときは、早い方の試験日の2日前(休業日を除く)までにセンターへ連絡してください。
合格通知が届いても、免許証は自動では来ない
試験に受かると「免許試験合格通知書」が届きますが、これは免許証ではありません。免許申請書に記入して合格通知書と必要書類を添え、東京労働局免許証発行センターに申請して初めて免許証が交付されます。申請には収入印紙が合計1,500円分と、免許証を送るための切手460円分(令和6年9月17日消印日以降)が要ります。日本政府発行の収入印紙だけが使え、収入証紙や登記印紙は使えません。満18歳に満たない人には交付されないので、18歳になってから申請します。
東京労働局は「添付書類の不備などがない場合、申請受付からおおむね1か月以内に免許証を発送しています」としており、申請が集中する毎年1月と4月〜5月上旬は1か月を超えることがあるとしています。即日交付や窓口での受取はできません。衛生管理者の場合、申請に「明確な期限はありません」が、添付書類を紛失すると交付できなくなる場合があるとされています。会社に提出期限があるなら、試験日から逆算して1か月半は見ておいてください。
あなたはどの会場で、いつ申し込むか
| あなたの状況 | 次の一手 | 根拠 |
|---|---|---|
| 製造業・建設業・医療業などの13業種に勤めている | 第一種を受ける | 13業種は第二種免許だけでは衛生管理者に選任できない |
| 情報通信業・金融保険業・卸売小売業などに勤めている | 第二種で足りる。第一種は転職に備えるときだけ | 第二種の選任範囲に入る業種 |
| すでに第二種免許を持っていて、第一種が要る職場になった | 特例第一種。20問160点・2時間で、受験資格の証明もいらない | 第二種免許証の写しの添付で受けられる |
| 東京・大阪の試験場が近い | 受付開始日(試験日の2か月前)に申し込む | 東京は年100日あるが10月分は10日とも「満」だった |
| 近畿・中国四国・北海道のセンターが最寄り | 年12〜24日しかない。半年先まで日程表を見て決める | 近畿12日、中国四国20日、北海道24日 |
| 会社から「14日以内に選任する」と言われている | 試験日より先に受付状況を見る。申込から免許証まで最短でも約1か月半 | 締切は試験日の14日前、免許証は申請からおおむね1か月 |
| 実務経験がまだ足りない | 受験資格の区分を数え直す。高卒は3年、大卒は1年、学歴不問は10年 | 受験資格はコード番号1-1から9-3までの16通りすべてで実務経験が要る |
独学で足りるか、講座を足すか
| 項目 | SAT 衛生管理者講座 | TAC 第1種衛生管理者対策講座 | アガルート 衛生管理者試験対策講座 | ユーキャン 衛生管理者講座 |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | SAT 株式会社 | TAC | アガルートアカデミー | ユーキャン |
| 受講料 | 第一種 21,780 円/第二種 17,380 円(eラーニング講座・税込) | 第一種 23,100 円(Web 通信講座・税込。入会金 0 円) | 第一種 29,480 円/第二種 26,180 円(税込) | 第一種・第二種とも 39,000 円(一括払い・税込み・送料当社負担) |
| 質問・サポート(公式) | スマートEシステム(講義音声ダウンロード・講師への質問・確認問題)。eラーニングの視聴期限と質問サポート期限は購入日から 6 か月。不合格通知書を提示すると質問回数が初期状態にリセットされる(延長は eラーニング視聴期限から 6 か月) | 質問カード 4 回まで | 質問対応(公式ページに「疑問点を即座に解消する質問対応まで、すべてをオンラインで提供します」と記載) | 添削 4 回、質問は 1 日 3 問まで(メール・郵便) |
各社の公式ページで確認(最終更新 2026年9月21日):
- 衛生管理者講座(SAT)(確認日 2026-09-21)
- 第1種衛生管理者対策講座|衛生管理者|資格の学校TAC(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者|資格の学校TAC(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者試験の通信講座・予備校|アガルートアカデミー(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者試験対策講座|各種割引制度(アガルートアカデミー)(確認日 2026-09-21)
- 【2026年4月~2027年3月末実施 衛生管理者試験(第一種/第二種)】受講生アンケート(アガルートアカデミー)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者資格取得講座(ユーキャン)(確認日 2026-09-21)
- ユーキャンの衛生管理者資格取得講座|費用について(確認日 2026-09-21)
- ユーキャンの衛生管理者資格取得講座|選べるコースの紹介(確認日 2026-09-21)
- Q&A~一般教育訓練給付金~(厚生労働省)(確認日 2026-09-21)
編集部が2026年9月21日に開いた範囲で、衛生管理者講座の受講料を公式サイトに載せていたのはこの4社でした。独学で足りるのは、公表試験問題を自力で回せる人です。 協会が問題と正答を無料で公開し、合格基準も範囲ごとの40%・合計60%と公表されている試験で、合格率は第一種46.8%・第二種48.7%。市販のテキスト1冊と公表試験問題で届きます。
費用だけで選ぶならSATです。 第一種のeラーニング講座が税込21,780円、第二種が17,380円で4社の中で最も安く、標準学習期間は6か月、eラーニングの視聴期限と質問サポート期限は購入日から6か月です。不合格通知書を提示すると質問回数が初期状態にリセットされます。SATは公式ページに「SAT合格率」第一種92.0%・第二種93.0%を掲げていますが、母数と集計方法の記載がないので、協会の公表値と並べて比べることはできません。
第一種だけならTACのWeb通信講座が税込23,100円・入会金0円で、全5回(1回2.5時間)と短く、学習期間の目安は1か月です。ただし第2種衛生管理者と特例第1種は開講しておらず、「解約・返金のお申出があった場合でも返金には応じられません」と明記されています。アガルートは第一種29,480円・第二種26,180円(税込、販売期間は2026年12月9日まで)で、他校乗換割引10%OFF・受験経験者割引5%OFFがあります。割引は購入前の申請が必要で、併用はできません。
提出した答案を人に見てもらいたいなら、4社でユーキャンだけです。 上の3社の公式ページには、いずれも添削課題の記載がありません(TACは質問カード4回、SATとアガルートは質問対応です)。ユーキャンは第一種・第二種とも39,000円(税込み・送料当社負担)で、添削4回と1日3問までの質問がつき、標準学習期間は第一種6か月・第二種4か月。教材到着後8日以内なら返品できます(キャンセル料は不要、返送料のみ負担)。両コースとも教育訓練給付金(一般教育訓練)の対象講座で、支給額は教育訓練経費の20%(上限10万円)なので、要件を満たせば7,800円が戻り、実質31,200円になります。
ユーキャンが向かないのは、費用を最優先する人と、雇用保険の要件を満たさない人です。 4社で最も高く、給付を使えなければSATとの差は第一種で17,220円、第二種で21,620円あります。給付の要件は受講開始日に支給要件期間が3年(初めて受給する場合は1年)以上あることなどで、対象かどうかは受講前にハローワークで確認してください。
出典
- 第一種・第二種衛生管理者の紹介(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 第一種・第二種衛生管理者の日程(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 試験手数料(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 統計(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 令和7年度事業報告書(安全衛生技術試験協会・PDF)(確認日 2026-09-21)
- 免許試験のオンライン申請について(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 受験の注意事項(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 【公表試験問題】労働安全衛生法に基づく免許試験(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 関東安全衛生技術センター東京試験場(申込状況)(確認日 2026-09-21)
- 近畿安全衛生技術センター大阪試験場(申込状況)(確認日 2026-09-21)
- 合格後の手続き(安全衛生技術試験協会)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者[安全衛生キーワード](厚生労働省 職場のあんぜんサイト)(確認日 2026-09-21)
- 労働安全衛生法に基づく免許|よくある質問(東京労働局)(確認日 2026-09-21)
- 労働安全衛生法に基づく免許(東京労働局)(確認日 2026-09-21)
- Q&A~一般教育訓練給付金~(厚生労働省)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者講座(SAT)(確認日 2026-09-21)
- 第1種衛生管理者対策講座|衛生管理者|資格の学校TAC(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者|資格の学校TAC(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者試験の通信講座・予備校|アガルートアカデミー(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者試験対策講座|各種割引制度(アガルートアカデミー)(確認日 2026-09-21)
- 衛生管理者資格取得講座(ユーキャン)(確認日 2026-09-21)
- ユーキャンの衛生管理者資格取得講座|費用について(確認日 2026-09-21)
- ユーキャンの衛生管理者資格取得講座|選べるコースの紹介(確認日 2026-09-21)